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オイディプス・ノート

2020.08.06 Thursday

8月になって1週間ほど。
梅雨が明けたと思ったら酷暑の日々。
新型コロナの感染は拡大している。

「オイディプス」を題材にして作ろうと思いついたのは昨年の秋頃だったかと思う。
まだコロナでこんな風になるなんて想像もできなかった頃だ。

10月23日の創邦21作品演奏会に向けて、各曲動いている。「オイディプス」もこの間から関係する方々と相談を重ねている。
その一端を、備忘的に?熱い主義主張として?
格闘の記録として?進捗状況の報告も兼ねて?・・とにもかくにも、関係者でぽつぽつと書き置いていかれたらと思う。
(このブログも、ずっと更新がなかったですしね)

 ー・ー ー・ー ー・ー

「オイディプス」を作るにあたり、まず押さえる2点ーー

●新型コロナはこの秋もまだ収束に遠いだろう。その中で発表する邦楽の創作作品として、また「花鳥風月 人」というテーマの、「人」に対応して作る作品として、上演することに意味と意義を見いだせるものにしたい。

●何よりまず音楽(邦楽)作品であること。
ソポクレスの戯曲「オイディプス王」のダイジェスト版を作るのではないのだから。
どう切り取り、音楽としてどう作って(組み立てて?)いくか。

言わずもがなのことなのだが、ノートの1ページ目はこんなところで。

金子 泰

  • カテゴリー:金子 泰
  • 2020年08月06日(木) 21:21
  • -

いまだから!邦楽コンサート 開催のお知らせ

2020.06.14 Sunday

このたびのコロナ禍により、ご承知の通り芸術芸能は大きな痛手を被っております。

もちろんその関係者が収入を得られず生活が苦しくなっていることも大問題ですが、それよりも、表現する場がないことの辛さ、また人の芸術活動をその場にいて享受できないことの辛さが、これほどまでとは思っておりませんでした。改めて、人が生きていく上での芸術の重要性を感じている次第です。

多くの芸術芸能関係者が、こうした状況を打開しようと、オンラインなどに表現の可能性を模索しています。創邦21でも、これまで発表してきた作品を、できるだけ画像・映像付きで公開し始めています。また、舞台の再開の声もちらほら聞こえてきます。私も一助になればと、映像による演奏会を開催することと致しました。この会の収益は映像出演者やスタッフに全て分配致します。

今回は「祈り二題」として、福原徹さん作曲の『キリエ』と、私が清元栄吉さん、今藤政貴さん、奥田祐さん、金子泰さんと作った折口信夫原作の『死者の書』を上演致します。演奏者が30人近い『死者の書』は、初演を録画したものをお聴きいただきます。『キリエ』は、演奏者が二人なので生演奏でお聴きいただこうと思います。

感染に十分気を付けながらこの活動を少しずつ広げていき、安全になった後にもこれをひとつの演奏会の形として開催を続け、定着できたらと思っております。


いまだから!邦楽コンサート
第一回 祈り二題
ーー「キリエ」生演奏 「死者の書」ビデオコンサート

 
2020年7月10日(金)15 時開演(14時15 分開場)
渋谷区文化総合センター大和田〈伝承ホール〉
料金:2,000円
問合せ:今藤政太郎03-3469-5879
             masatarozyklus@gmail.com
チケット取り扱い:CATチケットBOX 03-5485-5999
主催:今藤政太郎

内容:
・「キリエ」(福原徹作曲)生演奏
  出演:今藤政貴(唄)、福原徹(笛)
・おはなし 〜今藤政太郎と出演者による
・「死者の書」(折口信夫原作 金子泰脚色 今藤政太郎・清元栄吉・今藤政貴・奥田祐作曲)
  出演:今藤美知、中川綾、今藤政貴、今藤長一郎、東音味見純、杵家弥佑、杵屋巳之助、今藤龍之右、杵屋利次郎、杵屋三瓶、今藤政子、今藤美知央、杵屋勝理恵、東音小林百合、東音守谷沙弥香、萩岡松柯、樋口麻理子、坂本圭子、稲葉美和(以上唄)、清元美治郎、松永忠一郎(以上三味線)、東野珠実(箜篌)、中川敏裕(箏)、吉田敏乃(十七絃)、藤舎清之、望月太津之、望月秀幸(以上打楽器)、中川善雄(笛)
※2017年12月10日「第三回今藤政太郎作品演奏会」(紀尾井ホール)にて収録

長唄リモート演奏「松の緑」

2020.05.26 Tuesday

今更ではありますが、リモート演奏を編集した動画を作りました。「stay home」時代の記念になればと思います。

忠一郎

 

 

 

 

創邦21より〜今、私たちが思うこと

2020.05.08 Friday

このたびの新型コロナウイルス感染症によりお亡くなりになられた方々に、心よりお悔やみを申し上げますと共に、ご闘病中の方々にお見舞いを申し上げます。また医療関係者はじめ私たちの生活を支えてくださる方々に深く感謝を申し上げます。
 2月末より多くの公演が中止・延期され、今般また緊急事態措置が延長されました。
文化芸術の大変な危機であり、とりわけ伝統芸能に従事する者と致しまして、何百年もの間伝承されてきた文化の時を止めてはならないと切に願います。

そうした思いから、創邦21では、これまで発表致しました作品の映像や音源を、よりお楽しみいただける形で順次公開することと致しました。「同人リレートーク」共々、ご覧いただけましたら幸いに存じます。
延期中の「創作のキモ」は、日程が決まり次第お知らせ致します。また「第17回作品演奏会」は、予定通り10月23日に開催するよう準備を進めております。

皆様とお会いし、皆様の御前で作品を演奏してこその、私たち創邦21と存じます。
その日が早く訪れますよう、心より願っております。
 
創邦21理事長 米川 敏子

『舟と琴』on YouTube

2020.04.29 Wednesday

以前から何曲か出していますが、このたびまた、ぼくの曲をYouTubeに上げました。

『舟と琴』
尾上墨雪 原案構成/今藤政太郎 作曲/藤舎呂船 作調
(2010年、紀尾井ホールでの今藤政太郎邦楽リサイタルより)
この『舟と琴』は、親友の尾上墨雪さんから依頼されて作曲したものです。はじめは舞踊曲として作り、のちに演奏用にアレンジしました。

この曲は、古事記にある「枯野(からの)」という部分をそのまま歌詞に用いて作曲しています。
簡単にあらすじを申しますと、仁徳帝治世の頃、莬寸河(とのきがわ)という所の西に一本の高い樹がありました。その樹の影は、朝日に当たれば淡路島まで届き、夕日が当たれば高安山を越えました。ある時この樹を切って舟を作ったところ、ものすごく速く進む舟ができました。その舟で淡路島から宮殿のある難波宮に、良い水を毎日運びました。
やがて舟が壊れてしまった時、舟の木を使って藻塩を焼き良質の塩を大量に得たのですが、その木の芯はどうしても焼けませんでした。太古よりの命を繋いできた巨木には、自然の魂が宿っています。芯は、樹の魂そのものだったのでしょう。
そこでその芯をお琴に作って鳴らしたところ、お琴の音は、七里四方に響き渡り、人々を幸せにしたそうです。

 

木でスピードのある舟を作れるのは、科学技術というものです。その舟の廃材を利用して塩を焼いたことも、それだと思います。
しかし、このお話の芯にあたる部分は、木には魂があり、魂の塊を琴に作ると、たった一面の琴が七里四方の人々を幸せにしたということです。人々の最初の幸せは、琴に象徴された音楽だということなのだと思うのです。
改めて音楽の大切さを思った次第です。

そして、これに続けて演奏会当日のアンコールもアップしています。
人間国宝の堅田喜三久さんにも急遽参加してもらい、『勧進帳』の滝流しから演奏しています。
併せてお聴きいただけましたら幸いです。

注 : 『舟と琴』の「こと」には、古事記に従って、「箏」ではなく「琴」の字を使っております。

今藤 政太郎

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