2019.03.15 Friday
5月の本会(第16回作品演奏会)に、またまた福原徹さんと松永忠一郎さんとで1曲出すことにしている。
今度は、安珍・清姫伝説の日高川の場面に焦点を当てて作ることになった。
それで、この間から小林古径の連作「清姫」を眺めている。
飛ぶように駆ける清姫の長い髪が、地面と平行に一直線にぴんと伸びている。
子供の頃に読んだ忍者の話を思い出した。早く走るようになるため、長い布を身体につけて、それが地面につかないように走るという練習をする(した?)らしい。
こちらは地面につかないどころの話ではない。真っ直ぐ、地面と平行なのだ。
連作の最後は、道成寺に植えられた入相桜が描かれる。1つの幹から2つに分かれて、まさに「連理の枝」?
静かに佇むように描かれていて、絵巻が今この目の前で語り終えられたような気配がする。
そんな風に終わる作品になったらどうだろうか。
・・などと悠長なことを言っていないで、いろいろ急がないといけません。
金子 泰
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- 2019年03月15日(金) 20:42
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